「湯灌の儀」に込められた想い
「湯灌の儀」をとり行う意味は2つあります。人は生まれたとき、その方が生まれたところの水源から得た水によって「産湯」がなされますが、これは出産儀礼として広く一般的な慣習といえます。同様に、「湯灌」は、この世からあの世へ旅立つ際、その同じ水源から得た水によってなされるということにより、あの世への新たな出生、つまり「またこの世へ帰ってきてください」という再生や生まれ変わりの願いを込めて行われる葬送儀礼です。
またもう1つの意味としては、故人のお体を綺麗にさせていただくことにより、ご遺族の方々が最後まで故人に寄り添い、たくさん触れていただけますように、という祈りが込められています。
- 納棺前に際し、湯灌の儀をとり行います。
- ご家族にお集まりいただき儀式の説明をさせていただきます。
- ご家族とともに足元から胸元にお湯をかける「逆さ水」の儀を行います。
- シャワーによる洗髪を行います。
- 洗髪後、全身を洗い流します。
- 手足を洗い流すお手伝いをいただき、お別れの準備をいたします。
- お顔を優しく拭いてさしあげます。
- お体のお手当をし、お着替えと身支度を整えます。(ご家族の方にもできる限り最後のお手伝いをいただきます)