この調査は昭和60年厚生省の委託事業として行った「入浴サービス事業実態調査」から5年が経過し、その後の実態を把握することによって、入浴福祉のより一層の向上とその普及推進の資料を得ることを目的として実施しました。

「介護機器移動展示車」は5tトラックを改造したものです。車の荷台部分を左右に延び広げると、幅・奥行きとも約6ｍ、床面積が約36㎡のショールームスペースになります。階段だけでなく昇降リフトも取り付けてあるため、車椅子利用者でもショールームに楽に入ることができます。内部にはエアコンも完備され、照明も明るくなっているため車内という感じがありません。介護用ベッドや歩行器、トイレや入浴用品、介護用の衣料品、リハビリ用品など一通りの介護関連機器・用品の展示ができます。

韓国障碍人福祉體育會主催、デベロ老人福祉研究所後援によりソウル市内で開催しました。当時の、当研究所代表理事　西三郎・日本入浴福祉研究会理事　柴田博・デベログループ代表　立井宗興の三名が講師として、「入浴にかかわる身体と衛生」「入浴の生理作用と効果」「入浴方法と効果」といった講義を同時通訳付きで行い、医師や看護婦、福祉関係者130名が詰めかけました。

在宅入浴介護の運営の中で、旅行が出来ない高齢者やその家族から、自宅で温泉気分を味わいたいとの要望が聞かれるようになり、温泉入浴車を開発することとしました。しかし、温泉の湯の中には腐食成分が多く含まれるため、従来の給湯システムでは不可能でした。試行錯誤の結果、車輌のラジエーターの冷却水を熱源に利用して温泉の湯を保温・加熱する事や、車内全体に腐食防止の特殊コーティングを施して耐久性を高めることで、製品化にこぎつけました。

高齢者や身体に障害のある方でも暮らしやすい住宅（バリアフリー住宅）の移動展示車で、5tトラックを改造しました。車両ボディー両側面を水平に開いてインナーボディーを左右に引き出し、ほぼ三倍のフロアー面積を確保することで、「安全浴室のモデル」他、キッチンやトイレ等を展示した広いモデルハウスが出現します。この第一号車を石川県に納車させていただきました。

加齢による身体的もしくは精神的な変化を真に理解するために居宅介護支援事業所の指定を受け高齢者の方々のADLやQOLの維持改善に取り組みました。